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「架空OL日記 1・2」 バカリズム・作

正直、最初は少し舐めてました。

今回紹介する本はバカリズム・作「架空OL日記 1・2」です、この本はバカリズムがネットででOLになりきって書いたブログを本にまとめたものです。

前評判では本物のOLが書いてるとしか思えないとかリアル!とかって評価が多数で気にはなってました。

でも芸人さんが書かれた本ですやっぱりそこは笑いを取っているんだろうと思っていました、そこまでリアルには書いてないだろうと。

でも、読んでみると本当にリアル!

主人公は多少面白い事は言うのですがそれも普通のOLさんが言いそうな事の上限は越えません。

それでもどのページもふふっと笑わせてくれて退屈もしませんし面白い。

日記に出てくる登場人物も本当にどこかにいそうで、余計に真実みがましてきます。男性が書いた文章だと言う事は読んでいる間は忘れていました。

読み終わった後も主人公が今どうしているのかなと想像せずにはいられません。

今ならきっと携帯はガラケーでは無く(このブログは2006年1月から7月に更新されたものです)スマホだろうな、とかそれでゲームとかしまくってるのかな、とかツイッタ―は絶対やってそうだなとか、ごっぽりって言葉はまだ使ってるかな?とか、想像すると面白いです。

それだけこの日記はリアルに出来でいます。

ただ、恋愛の事はどこでも触れられない所が気になりました、年頃の女子ならば絶対に会話の半分は恋愛で占められていてもおかしくありません。

それが周りは彼氏がいるという話は少しは出てくるものの本人はそれ以上は何も言わず、彼氏が欲しいとも言わないし好きな男性のタイプの話にもなりません。

読んでる時は気にはならないのですが(よく考えると不自然かなという位ではあるのですが)一回気になると色々考えてしまします。

作者が男性だからそこまで考えがおよばなかったのか、男の事を考えること自体が嫌でわざと書かなかったのか。

あるいは、この本の主人公は作者にとっての理想の女性像なのかもしれません、だから男の事を考える事もさせなかったんだと考えると面白いなと思いました。(実際はどうか分かりません)

解説にはいとうせいこうさんが書かれています。

解説でいとうせいこうさんはこの本は正統派の純文学だと書かれています、「更級日記」や「土佐日記」を例に出して、この本はそれに匹敵すると書いています。

いや、それはさすがに言いすぎやろと思いました。

この本は、言ってみれば普通のOLの普通の日々を淡々と書かれていて大きな事件も起きません興味が無ければ読むのは辛いかも知れません。

遠回しに褒め殺しという嫌がらせをしているのかと思いましたが、解説を詳しく読むと、言われてみればそうかもと説得されてしまいました。

解説によると

 日本の純文学は昔から「やおい」(山なし、オチなし、意味なし)を好むのである。
むしろ物語が大きく展開するようなものを俗流として嫌う、だから実はドストエフスキーさえ、ある時代の文壇は軽蔑していた。   (中略)  逆に純文学会では随筆と私小説の合間などをゆらゆらしているような話が、ある意味正統派とされてきた。


とのこと、これを読んでなるほどと思い、ふと思い付いて夏目漱石の「吾輩は猫である」を読み返してみました。

実はこの本は中学生くらいの時に読んでみたのですが途中で挫折して最後まで読めなかったのです。

大きな事件は起きないし、淡々と興味のないおっさんの生活が書かれているだけでその当時はなにが面白いのか分からなかったのですが。

でも今、読んでみると面白い!

ほら、たまにブログで動物目線で書かれた痛いブログ ゲフンゲフン 素敵なブログがあるじゃ無いですか。

それだと思うと途端に夏目漱石先生が身近に感じられて、なおかつ内容も面白い!

夏目先生は実にお茶目でツンデレでドジっ子、しかもただの猫好きとわかります。

夏目漱石先生が現代に生きていたらパソコンの前で猫の写真をせっせとアップしている姿が簡単に想像できます。

夏目漱石先生はきっと素晴らしいブロガーになったことでしょう。

そう思うと今回紹介する本「架空OL日記」が純文学だというのも腑に落ちます。

バカリズムは凄い!きっとこれからの日本文学会を担って行くのは彼しかいないのでは無いでしょうか。

そんなことを考えていた時に、本屋で文豪バカリズム先生の新しい本を発見!

さっそく買ってみました。

読んでみる。


・・・・・・・

・・・・・・・

・・・・・・やつはただのバカだ‼︎‼︎

でも面白かったです。



なんでか知りたい人は「バカリズムのエロリズム論」バカリズムのオールナイトニッポンGOLDを読んでみてください。



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