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「いまさら翼といわれても」 米澤穂信・作

久しぶりの米澤穂信さんの「古典部シリーズ」の最新刊。

もう出ないと思ってたから嬉しい。

そんで、帯に映画化の文字が!

シリーズ最初の「氷菓」が映画化だそうです。

しかも実写。

このシリーズはミステリーだけど人が死んだりはしない、いわゆる日常系のミステリーです。

学校が舞台で、そこでおきる小さな謎を解決していくミステリーシリーズで。

残酷な話は苦手という人にオススメできる小説です。

なので映画化も納得、どんな感じなのかちょっと見て見たいですね。

「氷菓」はだいぶ昔に読んだので、内容はほとんど忘れてしまったんですが・・・・面白いのは確かです。

今回読んだ6作品目の「いまさら翼といわれても」も面白かった。

神山高校が舞台でそこにある部活「古典部」の部員4人の視点で綴られた小説です。

6本の短編で構成されています。

シリーズですけど前作を読んでいなくても読める話になっています、かくゆう私もこのシリーズの前作を読んだのがだいぶ昔で設定もかなり忘れてたけど全然楽しく読めたので大丈夫です。

『やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に』

この言葉は探偵役の折木奉太郎が信条にしている言葉です。

奉太郎はできるだけ無駄なことはしたくない。エネルギーを最小限に抑えたい。

かなりエコロジカルな人物なんですが、それが面白い。

無駄なことを省くから人と違う発想で謎をといていくのです。

とくに唸ったのは、「わたしたちの伝説の一冊」という短編の中で出てきた、太宰治の「走れメロス」の感想文です。

作中で、奉太郎が過去に書いた作文として出てきます。

メロスが戻る途中で何者かに殺されそうになるのですが、それを誰が差し向けたのかの推理が面白い。

メロスは読んだことがあるのですが内容はほとんど忘れていて、殺されそうになったっけ?って思ったのですが(笑)

メロスは王様がその殺し屋を差し向けたと思うのですが。奉太郎は全く別の視点で犯人を推察し、なおかつ王様がこれからどうなるのかも推理していて本当になるほど!と思いました。

誰でも知っている不朽の名作なのにこんな解釈ができるなんて本当に作者さんがすごいなと思いました。

また「走れメロス」が読みたくなりました。

きっと「わたしたちの伝説の一冊」読めばメロスが読みたくなるはずです。

そして最後の短編、「いまさら翼といわれても」は青春って感じでとても良かった。

青春感は全編に通してあるのですが、最後の短編は読み終わった後の余韻がなんとも言えない。

登場人物がある決断を迫られてどうするべきか悩むのですが、その登場人物がどっちの決断をしたのかは書かれず終わっているのです。

でも知りたいようなでも知らずに色々想像するのも楽しいかなとも思ったり。

そんなことを思いながら読むと面白いです。

オススメです。

あと、気になるのはこのシリーズがこの先続くのかということです。

登場人物たちは作中の中で徐々に年をとっていっているし今回の作品でも進路のことが度々出てきてました。

最後の短編なんかはまさにそのことが中心になって話が続きます。

青春ミステリーとして始まっているシリーズですし高校を卒業したら「古典部」ですらなくなるので登場人物が卒業したら終わりなのか。

まあ過去編とか織り交ぜて大学になっても続けるのもありではあるでしょうが、それはそれでびみょうに興醒めではあります。

それに私的には米澤穂信さんのもう一つのシリーズ「小市民シリーズ」の続きが読みたい。

このシリーズも大好きでずっと続きを待っているのです。

そう思ってネットで調べてみたら「小市民シリーズ」最近新刊が出る動きがあったようです。

2016年12月に新刊が出る!・・・予定・・・と書かれていました。

今、2017年3月・・・・まだ出てない・・・・。

ま・・・まぁ、こんなことはよくあることです。

今年中に出たらラッキーぐらいで待とうと思います( ´Д`)y━・~~





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