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「私の消滅」 中村文則・作

そういえば去年の今頃も中村文則さんの本読んでた気がするなと思って調べてみたら。

去年の今頃、最後の本のブログが中村文則さんの「教団X」を読んでました。

それにしても芥川賞に続き今度はドゥゴマ賞をとられたそうでおめでとうございます。

すごいですね~(;゜0゜)そして読んでみましたが内容もやっぱりすごかったです。

まぁ、どこがすごいのかと言われると具体的にあげられないのですが・・・・

中村文則作品は3冊程度しか読んでないのでなんとも言えませんが作品の感じは「掏摸」に近いのかなと思いました。

極限まで削られた文章が鋭くでもザクザク切ってくれるのでとてもするする読めました。

ストーリーは一軒のコテージから始まります。主人公は違う人間に成り替わるためにここに来たのですが。そこに置いてあったのは成り替わる人物からのメッセージとなぜか女の死体が・・・

読んでいて思い出したのは夢野久作の「ドグラ・マグラ」でした、特に最初の方はあの目眩のするような展開に、混乱に見舞れくらくらしてきます。そしてだんだんと真実が明るみになっていくとそれはなくなるんですが今度は世界がひっくり返るようなどんでん返しがやってきます。

文章はシンプルで鋭利だから淡々と話は進みます。なのでするすると読めるのですがその文章の間から滲み出てくる訴えが文章を読むより強烈でより心に残った気がします。

なので最後まで読んで思い出したのはアゴタ・クリストフの「悪童日記」です。あの淡々としているけど行間から滲み出てくる狂気と絶望がまさにサブリミナル効果みたいで脳に直接染みこんでくるようでした。

「教団X」の時もそうでしたが中村文則さんの作品はここがこう良いとか明確に表現できないんですよね。

自分の言語の限界を感じる・・・というか読解力がないのか・・・

そう言えばこの本には実際にいた犯罪者、子供四人を殺して死刑になった宮崎勤の名前が出て来ます。話として出てくるだけなんですが、そう言えばこの人についての本を昔読んだなって思い出して。そう言えばここのブログでも紹介した事も思い出しました。「M/世界の、憂鬱な先端」でした、この本もたいへん興味深い話で、面白かったのですが。

そうだったと思っていたら本の最後の方にある参考資料の中に「M/世界の、憂鬱な先端」があって、おお!おんなじ本を読んではる!と思ってちょっと嬉しかった。

この本は犯人の過去から犯行に及んだ過程を綿密に追っていて、全てではないが彼が犯罪を犯してしまった原因を見せてくれている気がします。この本を読んだ後にでも「M/世界の、憂鬱な先端」を読んでみるとより深く読める気がします。

お勧めです。




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