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「僕の妹は漢字が読める」 かじいたかし・作

このタイトルどういうこと?って思われたかもしれません。

まず、この小説の設定が面白い、時代設定が23世紀で日本で使われている文字がひらがなとカタカナだけになったという世界。そして萌えが発展して日本中萌え絵で溢れかえりテレビのタレントはほとんどアニメになり総理大臣も2次元美少女になっているという。オタクにとっては天国のような未来。

主人公は作家を目指す高校生で、タイトルの通り妹がおり、その妹はそのひらがなしかない世界で漢字が読める。

そんなわけでこんなタイトルなわけです。

この世界は本好きには悪夢みたいな世界です、どう考えても漢字がない小説は読みにくそうだし、やっぱり漢字とひらがなカタカナがあるからこそ表現の幅が他の言語よりあるし、その幅がより深みのある小説を作り出せると思うんです。

それに、前読んだ本に書いてあったんですけど、同じ内容でも日本語で書かれた文章と英語で書かれた文章は書くのも読むのも日本語の方が早いんだそうです。漢字に意味が含まれているのでその分短縮できるんです。これって結構すごいことだし無くなって欲しくない。

でも、正直最近の小説はひらがなの多い小説が多い気がする、というか漢字が少ない。絵文字とかを多用したものもあったりするし。

ちょっと古い小説とか読むと使われている漢字の量がかなり違うんですよね。文字の大きさそうですが。なんだか日本人がどんどんバカになっていってるんじゃかと不安です。

そういえば明治の頃には日本語はひらがなだけにしようという動きがあったそうです、種類の多い漢字を覚えなければいけないのはグローバル化が進む日本には不利だという考えらしいです。しかもそれを提唱していたのが福沢諭吉なんです。

あの一万円札の福沢諭吉です。天は人の上に人をつくらずって言った人です。

怖い!( ;∀;)

そう思うと、将来日本語から漢字が無くなるというのもあながちありえそうで本当に怖い。


主人公は作家を目指しているわけですが、ひらがなしか読めません。

この世界で正統な小説といえば美少女や可愛い幼女が出てきてパンチラしたり、野球拳をして服を脱いだりしてその子が大抵妹で、恋愛に展開するそうです。

売れてる本は『いもうと すた☆あ』 『きらりん!おぱんちゅおそらいろ』『おにいちゃんのあかちゃんうみたい』です。

さっきも言いましたが使われている文字はひらがなカタカナそして☆とか♡で構成されています。

しかも2次元の女の子に恋をするのも当たり前で、床に置いたイラストをペロペロするのも普通。

はっきり言おう!MKである!(M)マジで!(K)キモい!

はっ!すいませんうっかりDAIGO語がでてしまいました。ウイッシュ。

いやわかってます。これはよくあるSFの設定で、ある事柄が過剰に発展してしまったという設定の小説でこの世界では所謂オタクの萌え文化が異常に発展してしまったという世界なんです。

わかりやすいところで「バットマン」とか「図書館戦争」はその手法で書かれています。

なのでもの凄く頭の悪そうな用語(笑)が使われていますが、結構考えられていてあながちあり得ないこともない世界でもあるのです。

まあ、この通りの世界にはならないとは思いますが、実査に表現方法は昔に比べれば格段に変わってます。

お札繋がりであれですが、昔、樋口一葉よ小説を読んだことがあるんです。タイトルは忘れてしまったんですが、短編でした。

かわいい恋愛ものだったんですが、読み終えた感想は。

MYです(M)もの凄く!(Y)読みにくい。!

めっちゃ読みにくかった!なんせ昔習った漢文みたいな書き方なんですほとんど漢字とカタカナで構成されてるんです。なんとか読み終わりましたがなんとなくのストーリーしかわかりませんでした。(笑)

でも、逆に樋口一葉が現代の小説を読んでも理解は出来ないだろうなとも思うのでどちらにせよ2世紀も違う時代になったら、今とは考えられない文章に変わっているのは当然だろうなとも思います。

そう思うとなんだか寂しいような、でもどんな風にかわったか見てみたい気もします。

この小説は正直読む人を選びます、なんせ主人公は漢字が読めないし、義理の妹がいるのに義理の妹と恋愛をする小説が大好きだと大声で主張します、そして小説にパンチラが出るのが主流だとのたまいます。全くもって共感できません(笑)できたらそれはそれで問題です。

読む人によっては眉をひそめることもあるでしょう、しかしこの小説が主張するのは結構深いです。
この小説は途中で21世紀にタイムスリップします。そこで現代の学校に行って文芸部の部長に23世紀の小説を見せて口論になります。部長は23世紀の小説をかなり罵倒します。(そこはめっちゃ共感できました 笑)でも主人公は言うのです、”時代が変われば文化は変わっていく。言葉も変わる。でも!人の心は変わらない!”と。
そして最後には自分の中にもあった違う価値観を頭ごなしに否定する心に気付き反省するのです。これは主人公の成長物語でもあるのです。

なのでDAIGO語だって新しい表現として有りなんです。KKAです(K)これは(K)これで(A)ありです。ウイッシュ!

まあ、色々言いましたが今は小説も色々な形態の物が出てきています。ケイタイ小説なんてのも出て今はネットから小説家が生まれるのは当たり前になりました。

ネット小説は私も読むので特に何もないのですが、ケイタイ小説は昔ちょっと読んでみたことがあります。

三ページ読んで閉じました、読めたものでは無かったんです(笑)薄っぺらい内容で人物描写がほとんどなくて話の展開も説得力がないし・・・正直酷かった・・・・

でもこれを読んで、ちょっと読んだだけで判断するのは良くないなと改めて思いました。

これからも好き嫌いせずにとりあえず新しいものもとりあえず読んで行こうと思いました。

ちなみにこの小説はシリーズ化されています。私はまだ一巻しか読んでませし一巻しか持っていませんが、amazonのレビューを読むと最後まで読んだ方の批評は概ね絶賛でした。

ライトノベルの要素はしっかりありますが、構成は結構しっかりしてるんです、新しい文章も硬い文章もしっかりかき分けていて、地の文はわりと硬い。

面白かったです、何より色々考えさせられました。

次読むかどうかまだわかりませんが(笑)機会があれば読みたいなと思います。
読む人は選ぶと思いますが(笑)おすすめです!

「僕の妹は漢字が読める」 かじいたかし・作







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