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「私は存在が空気」中田永一・作

言わずと知れた乙一の別名作家さん、中田永一最新刊です。

今回は超能力が話のテーマで構成された短編集です。

今回も相変わらず青春!!って感じの甘酸っぱいストーリーで構成されていてなんだか心が洗われました、というかちょっと浄化されすぎて疲れました。(笑)

でも面白い、ストーリーの根底にあるテーマは結構重いのにライトにスラスラ読ませてくれるのですが、読んだあとにずっしりくるというか、甘いけど苦味もあって、しっかり後味も残るお話ばかりでした。

まず、1話目は「少年ジャンパー」です、いじめられて引きこもりになった少年がテレポートする能力を手に入れる、そこから話が始まります。
面白いのはその能力でいじめっ子に復讐するとかっていう単純な話じゃない所です、どうなるかは是非実際に読んで欲しいですが、最後は少し切ないけれど爽やかな感じで終わります。あ、あと女の子の方言が超可愛い!!

2話目は表題にもなっている「私は存在が空気」です。主人公は暴力を振るう父親がいたせいで自分の存在を消せるようになった女の子のお話、ミステリー的な話の作りなので最後まで展開が読めずハラハラして読めます。でも最後はやっぱり切ないけど爽やかに終わります。

3話目は「恋する交差点」これは結構シュールで面白い。恋人とスクランブル交差点を渡ると繋いでいた手がいつの間にか離れて違う人と手を繋いでいるという不思議現象が起こるという話。この話はわずか6ページで終わるのでスルッと読めます。だけど心に残る素敵なお話でした。

4話目は「スモールライト・アドベンチャー」このお話は「ドラえもん」に出てくるスモールライトから着想を得たお話です。出てくるのはスモールライトだけでドラえもんは特に出てきません。内容はかなり荒唐無稽な感じで、児童書だと思って読んだ方がいい感じです。
主人公は小学生の男の子である日届いた荷物がスモールライトでうっかり小さくなってしまった男の子が大冒険を繰り広げるというお話です。どちらかというと絵本にして読みたい感じの話でした。

5話目は「ファイアスターター湯川さん」主人公は大学生、アパートの管理人をしています、そこに新しく入ってきた住人のが実はパイロキネシスの能力を持っていて偶然それを知ってしまって命に関わる事件に巻き込まれるといった話です。これは結構この短編の中では一番派手な話かもしれません。切ないし重い話です。昔読んだ宮部みゆきの「クロスファイア」を思い出しました。あの話が好きな方にもオススメです。

最後6話目は「サイキック人生」この話は主人公の女の子のがサイコキネシスを持つ一族の一人でその力に悩みながらも学校の事や友達の事で悩むお話。

どの話にも共通するのですが、それぞれの話の舞台はどこにでもありそうな普通日常です、でも出てくる超能力や不思議現象は結構凄い力です。だけどどの話も地球を救うとか大規模な話にはなりません。なってもおかしくないくらいなのですが。それでもならないのが特徴です。

それぞれの主人公達は特殊な力を持っていながら色々な事に悩んでそして普通の人と同じような事に悩んで、そして乗り越えていきます。

だから特殊な能力を持っている登場人物が出てきますが物凄く共感したり懐かしく感じたり出来てとても楽しめました。

全体的にとても読みやすい文章になっているので小学生でも読めると思います。もちろん大人にも昔の青春時代を思い出しながら読んでもいい話で広い世代に読んで欲しい一冊です。

オススメです(*^_^*)




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