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「教団X」 中村文則・作

今年、2015年流行語にもなった「火花」を書いた又吉直樹が・・・・・・

番組で絶賛していた本「教団X」 中村文則・作を読んでみました!!

へへ、検索率を上げるために今年話題になった事を書いてみました。

それにしても又吉さん凄いですね・・・「火花」の前にも出したはった本は何冊か読んでて面白いなとは思ってたのですが、こんな大物になってしまうとは。

今年も色々ありました。

そして色々本を読んだものです。

ここにブログとして書いただけでも今年は39冊読みました。

そして今回がおそらく今年最後の本になりますが、今年最後に凄い本に出会ってしまいました!

面白そうだとは思っていたし期待もしてました。

分厚くて読むのが大変そうだとは思いましたが、今年最後だしと思ってよし!と思って読んでみたのですがこれは正解でした。

なんというか面白いというより凄い本でした。

ストリーはある二つの宗教団体が舞台、そこに集う色々な人間が己の暗い過去を抱えそこにあらゆる思惑を交差させ、最後には警察や公安、テレビ局まで巻き込んで日本を揺るがす事件に発展する、といった感じのお話。
群像劇なので一言では言いずらいですが、でも読みにくいとかそういう事は無かったです。

芥川賞を取られた作家さんの本なので難解なストーリーだったらどうしようかと、以前読んだ純文学はストーリーもよくわからない物があったので、心配だったのですが。難しいところはありましたがストーリーはエンターテイメントと言っていいくらい面白かったので一安心です。

むしろ一回読み始めたらなかなか止められないくらいスリリングで面白かったです。

内容に関しては最初から途中くらいまでこの本の印象は「ソフィーの世界」に似てるなということです。

あの本は哲学の事をストーリー仕立てで読ませて書いた事で人気になった本です。

私が読んだのは大分前で内容はほとんど覚えてない、っていうか読んだ当時もほとんど内容は理解出来なかったですけど。(笑)あと本の分厚さも似てます「ソフィーの世界」は本当に読むのが大変だった・・・「ソフィーの世界」で覚えてるのはそれくらいですね。(笑)

そしてこの本はというと宗教の事を色んな角度からそれこそ歴史からなぜ人は宗教を必要とするのかとか、説明してくれていてそれだけでも凄く勉強になりました。

それでも、二つの本に共通して「我思うがゆえに我あり」って言葉が書かれていて宗教と哲学は似ているのだなと思い。そう思うとこの本の内容は哲学的と言えなくない、いや哲学の事を言っているのだなと思った。

「神は死んだ」と言った哲学者がいたようにこの本でも神の存在について懐疑的な意見もありましたし(否定はしていません)、仏教はほとんど哲学に近いなと思いました。そしてブッタって凄いんだなと改めて思い知らされました。

最近は漫画「聖☆お兄さん」のお陰でなんだか繊細で気の弱い面白いお兄さんみたいな印象が強かったので(笑)

改めて、生きるという事と人の人生が意味のある事なのかとか、運命という物が本当にあるのかとかも考えさせられました。まあこんな事考えても答えなんて出ないし考えたところでどうにもならないのかもしれないけれどそれでも考えずにはいられないなと思い。

そしてだんだん終盤になってくると人生とは全ての事は決まり切った事として決まっているのか、それとも運命とは個人の力で切り開くものなのか、という問いになり、登場人物達は何かに操られるように最悪のシナリオに突入していくのです。

よく考えたらこの小説の登場人物にとっては作者が神でありその作者は世界を操りつつ、私たちに人生とは物語なんだと言い、そしてその書かれた世界を私たちが読んでいてまるで入れ子のような構造になっていて思わず夢野久作の「ドグラ・マグラ」を思い出しました。

そういえば登場人物達がたまにメタ的な発言をする事があって、なるほど作者は自分を神に見立ててそれでこの世界を作り、そして物語を紡いでいるのだなと思いました。

すいません、なんかごちゃごちゃしてますね・・・自分でも何が言いたいのか分からなくなってきました。(´∀`*;)ゞ

とりあえず、この本を読んでいると本当にくるくる目が回るような気分になる事があって例えば人間の意識の事について書かれたところでは、意識の事を考えていると一体自分とはなんなのか自分がどこにいるのかが分からなくなってきて、いっしゅん目眩さえ覚えてしまいました。

なので、この本は読むだけでもジェットコースターに乗っているかのような感覚になれて、年末で忙しくて遊びに行けないという人にもオススメ、とても面白かったです。

宗教とか脳科学、物理、果ては量子物理学の事にまで話が及ぶので難しいところもありましたが、ストーリーは面白くそして今、世界で起こっている問題にもリンクしているところが多々あるので考えさせられました。

世界の貧困や宗教、紛争、経済、色んな物が絡まりあって語られていて、この本こそ今読む事が大事だとも思いました。

今テロをしている人達や政治家の人達にも読んでほしい。そしてどう思うのか聞いてみたいとも思いました。

何はともあれこの本は今年読んだ本の中では最高の部類に入りましたし最後に読むのにふさわしいと言える本です、是非他の著作も読んでみたいと思いました。

正月にテレビを見るのも飽きて来た時には是非読んで欲しい一冊です。( ´ ▽ ` )ノ

ではまた来年よろしくお願いいたします。

良いお年を。


「教団X」 中村文則・作 集英社








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