本とTシャツと私~クラフトワークスKyotoより愛をこめて~

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「夜行」 森見登美彦・作

第一五六回 直木賞ノミネートおめでとうございます。

ちょっと遅いですけど。

今回、直木賞は恩田陸さんが獲られました、おめでとうございます。

まあ、恩田さんは順当って感じでしたね。これまでも何回もノミネートされてるので遅かったくらいでしょう。

恩田さんの作品も面白いのでまた読みたい、最近読んでない。

今回読んだのは森見登美彦・作「夜行」です。

森見さんはだいたいコミカルな小説を書かれるんですが今回はホラー。

以前もホラーは書かれていたのでこれもこの流れなのかなと思ってました。

以前のホラー作品はだいぶ昔なのでいまいち覚えていないんですけど、そこまで怖かった印象はなかったんですよ、不思議でちょっと怖い感じでした。

しかし、今回は結構ちゃんとホラーしててびっくり。

っていうか本の表紙とあんまり合ってないくらい怖いシーンやグロいシーンがあった。

表紙はもうちょっと怖くしてもいいのではと思った。

それにしても、ちょっと前に読んだ「アミダサマ」に続きなぜ私は真冬にホラーを読んでしまったのだろう。

作中も夏だし、これも夏に読むのがオススメですね。

内容は連作短編形式になってます。

「鞍馬の火祭」に集まった男女が昔行方不明になった女性を思い出し、そこから関連した銅版画の記憶から、旅でであった不思議な話を一人一人話すといった流れです。

森見さんなので京都がメインででてきますが今回は別の地域の話も出てきます。

それぞれの短編のタイトルがその地域の名前でした。

タイトルは「尾道」「奥飛騨」「津軽」「天龍岬」「鞍馬」です。

個人的には「尾道」と「奥飛騨」が特に怖かった。

普通に語ってるけどこの後どうしたんだろうってすごく気になる。

作中に出てくる銅版画も想像だけでも怖い。

そしてやっぱり表紙のイラストと合ってなさすぎる。

ほんわかしてるから、中身ももっと不思議でちょっと怖いだけかなと思ったのに。

まあ、とはいえラストのラストはわりとほんわかというか明るさもあるハッピーエンドなので全く無くはないのですが。

さっきも言いましたがやっぱりこの小説は夏に読むのがオススメ。

冬が舞台の記憶短編もあるのですがやっぱり暑い夏にゾゾっとしながら読むのが正しい読み方な気がします。

ラストの話は特に、お祭りの夜のなんだか異界に繋がってそうな不穏な感じで夏に読みたかったなと思いました。

でも、こんな真冬に夏を感じられたのでそれはそれで良かったかなとも思いました。


夜行」 森見登美彦・作



スポンサーサイト

テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

「死神を葬れ」ジョシュ・バゼル・作 池田真紀子・訳ゆ

全米ベストセラーの超絶メディカルスリラー、上陸。主演レオナルド・ディカプリオで映画化!!

と文庫の帯にでかでかと書かれていました。

おお!と思ったのですが。よく見ると2010年って書いてあります。

今までこんな映画やってたっけ?と思ったのですが思い出せず。

調べて見ても出ず(笑)

映画化しますよのニュース記事はあるものの公開のニュース記事は無く、もっと調べてみたらディカプリオがドラマの放映権を買ったというニュースがあるくらいでした。

しかしそのニュースも2014年・・・・

いま2017年ですから!!残念!!

いや~ほんまに残念です、映像化してたら是非とも見たかった。

それくらい面白かったです。

なんていうか本当に映像化に向いた小説って感じの内容で、アメリカらしいユーモアもありスピード感とダイナミックさも併せ持っていて面白かった。

本のあらすじにはこう書いてありました、ーー「病院勤務は悪夢だ」挨拶がわりに僕らはこう言う。研修医の地獄のシフトじゃ睡眠時間は当然不足、疲労は無限。クスリでもキメなきゃやってられない。しかもその日の入院患者が最悪。マフィアのそいつは知られてはならなぬ俺の過去を知っているのだーーーー

とまあこんな感じ、なので私はアメリカドラマで一時期流行った「ER 緊急救命室」のサスペンスバージョンだと思ったんです。新人の研修医が何かに巻き込まれて解決していく的な感じのお話しだと思ったのです。

だけど全然違った。

まず主人公がなんかやたらにワイルドなんです、お医者さんといえばなんだか草食系をイメージします、最大にワイルドにしても「ER」に出てきたジョージ・クルーニーぐらいしか思い至りません。

ところが主人公はいきなり冒頭から襲ってきた強盗を一発で倒してしまいます。

あれ?お医者さんってこんな強かったけ?と思っていたら次に出てきた、製薬会社のおねーさんからキスの代わりにクスリ(多分合法)を手に入れてキメたりで、しかも主人公にはがっつり刺青も入っている。

舞台の病院もなんだか問題がありそうで人種問題とかそもそものアメリカの医療問題の悪質さとかも合間って病院が舞台のはずなのにスラム街にいるようにしか見えない(笑)。

少なくとも私はこの病院には入れられたくないなと思いました(笑)

それでそのまま読んでいくとどうやら主人公の過去を知っているらしきマフィアが出てきて、主人公が過去に殺し屋だった事が判明します。

ますますスラム街っぽい!!

ここから主人公の過去の話と現在の話が交互に語られラストに向けて疾走していきます。

どちらかというと「ER 緊急救命室」と「ボーンアイディンティティー」を足して二で割ったようなお話しでした。

だから主人公をもしあてるならディカプリオじゃなくてマッド・デイモンの方が合ってるような気がします。

もちろんディカプリオもいい役者さんなのですが、アクションは正直向いてなさそう。

本の主人公も強くて頭の回転も速いのですがちょっと情けない感じがあってやっぱりマッド・デイモンの方が向いてるんですよね~いやディカプリオでもその役はちゃんとできると思うんですけど。

ユーモアもあってアクションもとなるとやっぱりマッド・デイモンの方がいいと思うんですよ「オデッセイ」でもいい感じにユーモアのある芝居をしてたし。

正直本を読んでる時は頭の中ですでにマッド・デイモンを配役して読んでました。

ちなみにその中で感じの悪いフレンドリーって名前の医者が出てくるんですがその人はジョン・マルコビッチで配役して読みました。読んでみたらわかると思いますが絶対にこっちの方が合ってる思います。

まあ、とはいえ映画化の気配もドラマ化の気配も今のところありませんが(笑)

最後の解説には作者は続編を執筆中と書かれていまして、続きがあるなら読みたい!!と思ったのですが・・・・それも今のところ出てない。アメリカでは出てるけど日本では出版されてないのかもしれませんが。

ちなみにこの本は2009年に出版されています。・・・今、2017年・・・

・・・いや、まあ・・・いいんですけどね、小説の世界ではよくある事です。

でも小説は面白かった、作者は医学の勉強もされていたそうで病院の描写は専門的で詳しくて臨場感もありますしトリビア的知識も入るし、 ストーリーもグイグイ読ませてあっという間に終わってしましまいた。

何より主人公がかっこいいのが良かった。

結構簡単に人を殺すし合法非合法を問わずクスリをキメるし下半身もゆるくて倫理観とかあんまりないやつなのですが。

とりあえず強い!頭も良くて何より根底にはちゃんとした正義感とか優しさもあったりしていい奴なんです。

シリーズ化したら本当に面白そうなのにな~

なので作者様、続編期待しています!!



死神を葬れ」ジョシュ・バゼル・作 池田真紀子・訳





テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。