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「アンドロイドは電気羊の夢を見るのか?」 フィリップ・K・ディック・作 浅倉久志・訳

今回紹介する本はフィリップ・K・ディックです。

フィリップ・K・ディックといえば映画の原作者として名前を聞いた事がある人も多いかもしれません。

「トータル・リコール」 「マイノリティ・リポート」「-NEXT-ネクスト」とか色々たくさん映画化されています、そしてこの小説が映画になったといえば「ブレードランナー」。

ブレードランナー」はまさにフィリップ・K・ディックが有名になったきっかけの映画とも言えます。

これから フィリップ・K・ディック原作の映画が多くなりました、そういえば映画化といえばその事で少し文句があるんですさっき名前を出した「-NEXT-ネクスト」という映画なのですが。

この映画はニコラス・ケイジが主役で主人公は2分先の未来がみえるという超能力があるという設定で、その力でテロの捜査に協力する事になり果たしてテロは阻止できるのか。というストーリーの映画です。

この映画私も見ていて、原作は「ゴールデン・マン」という小説なのですが、私はその本も読んでたんです。

しかし!正直、原作と映画は全然ストーリーが違うんです。

同じところは数分後の未来が見えるっていうところだけで、他は人物設定も時代背景も全然!違うんです!

そんな微妙な共通点でフィリップ・K・ディック原作っていうのはちょっと納得がいかないというか、なんかフィリップ・K・ディックの名前で集客に繋げようとした感じがすごくします。(*`へ´*)

そんなことせんでも小説も映画も面白かったんですけどね~映画はラストが賛否あったんですけど私は結構好きだったし〜別にいいんですけどね、なんかね~。(;´д`)

すいません、話がずれました。それだけフィリップ・K・ディックは有名ということです。

実は、今回紹介する小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るのか?」を読むのは今回が二回目なんです。

しかし、本当の事言うと前回読んだ時は正直あんまり内容が理解出来なかったんです、かなり昔なんで内容はほとんど忘れてたんですが、残っている印象はといあえず意味がよくわからないっていう感じというか、結構宙ぶらりんな感じだったんです。でも取りあえずわかったふりして面白かったって言ってました(´∀`*;)ゞ

という事で今回もう一度読んでみようと思ったんです。

ストーリーは、核戦争後に荒廃した世界で脱走したアンドロイド(奴隷)を狩る仕事をしている主人公リックが賞金のかけられた最新型のアンドロイド8人を捕まえるために命をかけた戦いを始める。と言った感じ。

今回改めて読んでみて思ったのは凄い!って事です。

なんていうか面白かったんです、昔読んだ時はわからなかった面白さが今回読んで改めてわかりました。

内容は上手く説明出来ません、なんとも一言では表現出来ないし色んなテーマが含まれているからです。

まあ、昔の私が読んでもわからなかったのはわかるかなという感じの内容ではあります。

ストーリーというか結末は何かハッキリとしたオチというかわかりやすい結論が出るわけではないというのもあります。

読む人によって読んだ印象も変わるのではないかなという感じです。

私が特に面白いと思ったのは世界観です、映画では日本の東京をモデルにして作ったそうでそれから日本に観光が増えたんだとか。

それから主人公は結構性格が悪いというか卑屈な感じなんですが、それでも試行錯誤し苦悩し自分が本当に正しいのかという迷いを抱え悩みながらアンドロイド達を殺していくのですが、先がどうなるのかわからないハラハラで楽しみながら読むことができました。

それに現代に通じる物もありました。

この小説の中では技術の発達したアンドロイドが反乱を起こし人間を殺して逃げるという描写があります、警察はそれを捕まえようとするのですが、人間にそっくりに作られたアンドロイドは人間社会に紛れ込むとわからなくなってしまうのです。

普通に考えたらそれぐらいすぐに見分けられるようにしとけよ、って話なんですが作っている会社にとっては人間に近ければ近いほど客のニーズに合っていて良いのです。そこらへんの攻防というかジレンマも書かれていてなんかこの間アップルが犯罪者のiPhoneの中身を開けるのをプライバシー観点からFBIの要求を拒否したというニュースを思い出しました。これも客のニーズと政府のジレンマが凄くよく似てるなと思って、今現代もずいぶんSFな世界になっているなと思いました。

10年前の人間にとっては今はだいぶSFチックな世界になってるしそのうち本当にこの本に書かれていることが現実になるんではないかなとおもってしまいました、ちょっと怖い。

まあ、取りあえず今度は映画でも見てみようかなと思います。

映画は昔、一度だけ見た事があるのですがよく覚えてないんですよね、なんか美人のアンドロイドが出てくるみたいな印象しかないので、また見返してみようかと思いました。








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テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

「名探偵登場!」 筒井康隆 町田康 津村記久子 木内昇 藤野可織 片岡義男 青木淳吾 海猫沢めろん 辻真先 谷崎由依 稲葉真弓 長野まゆみ 松浦寿輝 ・作

「名探偵登場!」というタイトルの本ですが、ミステリーではありません。

作者達の名前を見てもらえたらわかると思いますがいつもミステリーなどエンターテイメントは書かない方々ばかりです。

とはいえ正直あんまり有名な方は多くありませんよね、知らない人も多いと思います。

私も本を読んだ事がある方は筒井康隆 海猫沢めろん 長野まゆみさんぐらいで他はかろうじて名前を知っているのが町田康 津村記久子 青木淳吾 辻真先さんでしょうか、後は申し訳ないですが知りませんでした。(長野まゆみさんにいたっては読んでる途中で読んだことがある作家さんであることを思い出した)

この本はアンソロジー形式で探偵が出てくるという条件で書かれた短編で構成された本です。

しかもミステリーとはかけ離れたジャンルを書く方ばかりを集めた本です。

私は基本的にはジャンルにこだわらず本を読む派ですが、あえて何のジャンルが一番好きかと言われるとミステリーが一番好きで読む冊数も一番多いのではないかと思います。

特に探偵物というのはミステリーの花形です。

なので全く違うジャンルにいる方々が探偵の事について一体何書いてどんなストーリーを書くのか楽しみでした。

ちなみに私が一番好きな探偵はアガサ・クリスティの「ミス・マープル」シリーズです、しかしここが難しいところで、私は好きという割にはそんなにこのシリーズは読めてないのです。

他に好きというと「刑事コロンボ」なのですが、しかしこれもよく考えたらテレビで再放送でやっていたのがほとんどで小説は二冊ぐらい(たぶん)しか読んでません。そう思うと小説で読んだのは一番多いとなると多分、西尾維新の戯言シリーズです。ただこれは途中からあんまりミステリーというよりアクションものになってしまったのであまり探偵物とは言えない、それ以外となると東野圭吾のガリレオシリーズかな・・・あ、パーネル・ホールの「控えめ探偵ヘイスティングズ」シリーズが結構多いのを今、思い出しました・・・これ途中で止まってるけどもうこのシリーズ出ないのかな。

そんな感じで、うーんと考えて振り返ってみると私は意外にも探偵物はあんまり読んでなかったみたいです。

多分飽きっぽいのでシリーズ物は途中で飽きるんやと思います。(笑)

こういう事を改めて考えてみると意外な自分の癖が見えてきますね。

そして、この本に出てくる探偵は色々自由です、実際に書かれた小説の登場人物を出してもしいし作家が作った探偵でもいい、ちなみに今回書かれた小説の中に出てきた探偵は帆村壮六 半七 フェリシティ 明智小五郎 鬼平 三毛猫ホームズ 金田一耕助 あと私はが好きな、ミス・マープル などです。

いやー面白かったです、でもよくミステリーを読む人間にとってはかなり戸惑うかもしれません。

なんせミステリーの定石みたいなものが一切ないのです!

ミステリーの定石といえば事件が起こって解決出来ない謎が出てくるそこへ探偵が登場!探偵は事件を調べ、最後事件関係者を集めて”さて”と言うのです。

しかし「名探偵登場!」は一味違います、何話かは事件が起こったとしてもちゃんと解決されないし、何話かは探偵役か助手役が犯人です、そもそも事件が起こる前に話が終わったり、ひどい時は探偵すら出てきません。

まあエンターテイメントの王道であるミステリーを、それとは違うジャンルの文学って感じの小説家が書いたのですから当然かもしれませんが、文学表現に慣れてないと面喰らうかもしれません。
絵画で言うとモネの絵とピカソの絵くらいに違います。

ちなみにモネの絵がエンターテイメントです。

まさに今回読んだ本は抽象的とか前衛的という言葉が似合います。

もし、ミステリー好きの方で。文学的な小説も読んでみたいでもよくわからないという人にはこの本がお勧めです。

探偵というお題でエンターテイメントとして書くとミステリー小説になって、火曜サスペンスみたいに事件が起こって犯人を捕まえるという話になって。文学的に書くと今回紹介した「名探偵登場!」になるのです。

比べる事によって文学的な小説をどう読めばいいかわかると思います。

まあ、そうでなくても1話1話は短い話しなので読みやすいと思います。

正直色々読んできて文学的な小説は好き嫌いがハッキリ出る傾向にある気がするので(私だけかもしれませんが)よくわからなかったら飛ばして読んでもいいと思います。

その中で気になった小説家さんは他の小説を探して読んでもいいですし。事実私も気になる作家さんの他の小説も読んでみようと思っています。

それによってこれを読むことによってどんな小説家が面白いのかそして好きなのかが図れ、小説の読む幅も広がるのではないかと思います。

お勧めです。




テーマ:読んだ本の紹介 - ジャンル:本・雑誌

「私のサイクロプス」 山白朝子・作

人の記憶とは曖昧のものです。

特に私は記憶力が無い、なので本を読んだ後1ヶ月位すると内容はふんわりとした印象しか残ってない事になります。

このブログを書くようになって読んだ後、その本の事を考えるようになったのでまだ覚えているようになったような気がしてましたが、登場人物の名前とかは完全に忘れます(笑)

そして、今回読んだ本「私のサイクロプス」でご存知の方もおられると思います、山白朝子・作で乙一さんの別名です。

そしてこのブログでも以前に紹介したと思います「エンブリヲ奇譚」の続編です。

見返してみたら2014年に読んでました。

まあ、おわかりかと思いますが概要はほとんど忘れてました(笑)

「エンブリヲ奇譚」でもそうだったんですけど本に付いている栞が特殊で、髪の毛みたいに細い糸で、油断している時に見ると髪の毛が挟まっている様に見えてとても気持ち悪いんです、うわっ!てなります。

前回もそうだったんですがそれもすっかり忘れてて今回も本を開いてうわっ!てなりました(笑)



写真が少し小さいですが、こんな感じてす。

ほら、怖い話を読んでる時にこんな栞が本に挟まってたらちょっとうわっ!ってなりません?しかも手に触れたりするとゾワッとします。

・・・そういえば「エンブリヲ奇譚」のブログを書いた時もこんな事を書いたような・・・

そんなわけで本当に人の記憶は曖昧です。

まあ、前向きに考えると毎回新鮮に驚けるので毎回楽しめていいとも言えます(笑)

前向きっていいですね。

という事で、今回紹介する本は山白朝子・作の「私のサイクロプス」です。

短編形式で構成されているので、とても読みやすいです。

全部で9編286ページです。

今回のお話も旅本作家の和泉蠟庵に巻き込まれてお付きの二人が恐ろしい目にあいます。
先ほどほとんど概要は忘れてると言いましたが、読み始めるとなんと無く思い出してきましたし初めて読んでもわかる様に書かれているので、忘れいても大丈夫でした。

なので初めて読む人にも安心して読んでもらえます。

ストーリーは少し言いましたが旅本を書いている作家の和泉蠟庵に付いている旅本の版元でしっかり者の輪、彼女は現代でいうところで編集社で働き原稿を取りに行く編集者のようなものです。

それから貧乏神みたいな顔をした酒飲みで博打好きの耳彦、彼は荷物持ちをしてます。

その二人が迷い癖のある和泉蠟庵に巻き込まれていつの間にか迷子になっておかしな事に巻き込まれます。

それが毎回怖くてグロテスクでそして面白いです。

ただ、気になったのですが。前回の「エンブリヲ奇譚」と少し印象が変わっているような気がします。

「エンブリヲ奇譚」はもうちょっと幻想的というか怖い話なのですがもっと不可解で不思議なファンタジーといった感じだったような気がしていたのですが、今回の「私のサイクロプス」はグロテスク系のホラー色がとても強いように感じました。

勿論、幻想的だし不可解で不思議でファンタジックでもありますし、何より面白い事は前回と同じです。でも割合が違っているような気がしたんです。

まあ、私の記憶ですから信用できたもんではないですが(笑)

とりあえず言えるのは面白い小説だという事です。

あと、怖い事やグロテスクな本が読みたい人にはお勧めです。乙一さんの小説は、特にホラーは精神的にも視覚的にもダブルでダメージが来るような小説なのできっと満足できる事でしょう。

そして、最後はもっと続くような終わりかたをしているので続きというか続編が楽しみです。



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