本とTシャツと私~クラフトワークスKyotoより愛をこめて~

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「火星の人」 アンディ・ウィアー・作 小野田和子・訳

映画観ました!

映画というのはマッド・デイモン主演の「オデッセイ」のことです。

この小説の「火星の人」は「オデッセイ」の原作になった本です。

いやー映画面白かったですよ。2時間24分もあったのにずっと飽きずにハラハラドキドキしてあっという間に終わってしまいました、機会があればもう一度くらい見たいです。

最近の映像の進化は凄いですね。

前評判では「インターステラー」とか「ゼロ・グラビティ」に似てるんじゃないかといわれていたようですが・・・・そんな事ない!・・・そうです・・・・。

いや、私はどっちの映画も見てないもので・・・比べようがないんですよね・・・・

残念、でもこれを聞いてちょっと「インターセプター」「ゼロ・グラビティ」観てみたくなりました。

でも感想や評価でも違うといわれているので多分正しいです。

と、いう事で映画もおすすめ!です。

ストーリーは映画のCMでもやっていたのでご存知の方も多いでしょう。

ざっくり言うと、空気も水も無い火星に1人取り残されて次回、人が来るのは四年後。さあ!どうする?っていうお話です。

もう、これだけで面白そうですよね。

詳しい設定を言うと。

舞台は近未来、有人火星探査が可能になった世界。物語は三度目の有人火星探査が行われていたその時30日の予定が僅か6日で嵐が来て地球に帰らなければならなくなる、しかしその嵐で主人公は怪我をして吹き飛ばされてしまう。他のメンバーは主人公は死んだと思い宇宙に飛び出ってしまう。しかし主人公は生きていて、気がついた時には火星に一人ぼっち。残された住居地には食料も空気も少しは残されていたが次に人が来るのは早くても四年後。とてもじゃないが生きてはいけない。はたして主人公は生きて地球に帰れるのか?

これを読んでわかる通り水や空気は少しはあるのですでも、仲間は遠い宇宙、生きていると分かったとしても戻ってはこれない、そもそも通信機器が壊れていて生きている事も知らせられない、水も食料もすぐ尽きる。

絶対絶命なのです、しかし!そんな状況でも主人公は諦めず色々な知識で問題をクリアして行くのです。

さっきも言いましたが映画面白かったです、なので観たその日に密林で原作の「火星の人」を注文してしまいました。(笑)

それぐらい面白かったのです!

このお話の良いところは、こんな絶望的な状況なのに終始明るい感じでストーリーが進むところです。

主人公はとてもユーモアのあるキャラクターで、ずっとちょっとした冗談を挟みながら話が進むのでむしろちょと笑いながら見られます。

小説もそんな感じです、というか映画よりももっと笑わしてくれます。

もしかしたら勘違いされてるかたもおられるかもしれませんが、この小説は火星が舞台でSFですが火星人が出てきたり宇宙船で銃撃戦なんかも起こりません、どちらかというとスリル満点のプロジェクトXみたいな感じです。

やってる事は地球でやったら地味極まりないのですが、空気も水も何にもない火星でするからこそハラハラドキドキして面白いのです。

小説は文庫で上下巻あるのですが、読み出したら止まらない、気がついたら読み終わってました。

ただ私個人の意見ですが、もし小説を読んでみたいと思った人はできれば映画を先に見ておいた方がいいと思います。

まあ、映画は見ないというならそれでもいいですが映画も小説も楽しみたいという方は是非映画から見て欲しいです。

以前にもこのブログで書いたと思いますが、小説を読んだ後その小説が映画化されて小説より面白いことは滅多に無いというのが個人的な見解なのです。

やっぱりどうしても最初に読んだ小説が頭の中で作られたイメージや印象が映画と同じになることは絶対に違うし、映画はどうしても二時間位でまとめないといけないのでどうしてもストーリーを削らないといけなくなる。

そうなるとどうしてもスケールダウンしているようにしか見えなくて、どうしてもがっかりしてしまうのです。

特に「火星の人」の場合映画よりも何倍も科学的にもリアルを追求して書かれているのでより困難な状況に陥る回数が多い、なので本を先に読んでしまうとどうしても簡単に物事が進んでいる様に見えてしまうのです。

しかも、この小説はリアルを追求しているので、難しい用語や固有名詞が沢山出てくるのです。正直それを覚えるだけで大変です。

例えば住居地はハブと呼ばれていたり、火星では1日の時間も違うので1日をソルという単位で読んでいたり、説明されてもどんな物なのか想像しずらい、とにかく小難しい事が多いのに覚えなければならない名詞が多いのです。

しかし、映画を先見ておくと問答無用で映像で見せてくれるので後で本を読んだ時頭の中でイメージしやすい、しかも「オデッセイ」の場合特に映像が素晴らしいし、NASAが全面協力しているのでリアリティも迫力もあって素晴らしいのです。

なので映画を見た後また小説を読むと頭の中で映画と同じ様な迫力で想像出来て映画の倍以上の時間このお話を楽しむ事が出来るのです。

という事で映画を見た後小説を読んだ方が断然楽しめるのです!

お勧めです!





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「王とサーカス」米澤穂信・作

今回読んだ本は米澤穂信さんの「王とサーカス」です。

米澤穂信さんの本をこのブログで紹介するのは多分今回で三回目くらいではないでしょうか。

相変わらず面白い話を書かれていて、本を出される毎に深みみたいなものが出てきている気がします。

それに注目度も高いです、帯にも書いてありましたが本屋大賞にもノミネートされましたし、過去作では映画化もされている作品もあってまだまだこれからが楽しみな作家さんです。

今回、紹介する本「王とサーカス」は米澤さんの初期の作品である「さよなら妖精」という小説のシリーズになります。
ただ正直私はこの本を読んだ事があるんですが大分昔で、内容をほとんど覚えてなかったんです(ー ー;)

まあ、覚えてなくても「王とサーカス」は読んでもなんの問題もない内容なのでいいのですが。

いかんせんその時の私の「さよなら妖精」の印象があまり良くなかったんです、いや、良くないわけではなくってただ単に私が理解しきれなかっただけなんですけど。

何がテーマになっているのか何を作者が伝えたいのかそれが結局理解しきれないまま終わってしまった印象だけが残ってしまっていたんです。

今となっては何の何が分からなかったのかもよく分からないのですが…( ;´Д`)自分の記憶力が恨めしい限りです。機会があればもう一回読み返したいです。

なので正直これを読もうかどうかも少し迷ってもいたのです。

しかし!

それは杞憂に終わりました、今回もとてもおもしろかったし興味深い作品でした。

今回の作品は「さよなら妖精」に出てきた登場人物、太刀洗万智が主人公です。彼女は記者になり取材のためにネパールにいきそこで王族が殺されるという実際にあった事件に遭遇してしまう。そこで彼女がそこで記者として事件にどう向き合っていくかと言うのが大まかなお話です。

実は前回紹介した湊かなえさんの「白ゆき姫殺人事件」と共通点があってどちらにも記者が語り手なんですよね。「白ゆき姫殺人事件」は赤星という雑誌記者がインタビュー記事で構成されていますし「王とサーカス」は太刀洗万智という雑誌記者の主観で物語が進んでいきます。

面白いのが双方の記者の性格が全く違うところです。でもこの2つの小説が伝えるテーマは驚くほど似ています。

まあ、報道という仕事をしている人物が中心の話である以上にてくるのは当たり前なのですが、アプローチも辿る道も主人公の結末もが全く違うのにこの二冊の本を読むと何かを人に伝えるという事の難しさ、報道とはなんであるかを真剣に考えさせられます。

2冊とも情報を正しく伝えるという事の難しさと恐ろしさというものをミステリーというジャンルで見事に書ききっていて、思わず唸ってしまいました。

ちなみに、この2冊は意識して選んだ訳ではなく、本当に偶然並んでしまったもので、読んだ私が一番ビックリしています。

違う視点から2人の作家さんが書く報道とは何かというテーマを読むと、より立体的に考えられた気がして面白かったです。

読むのなら是非この2冊を並べて読んでみて欲しいと思いました。

あとこの小説は文章も素晴らしいです、特に最初の一行は凄く良くて一気に引き込まれました。

ーー誰かの祈りで眼が覚める。ーーー本文より

なんだか詩的で一瞬なんのことかわからないのにその文章で小説の世界観を表現していて引き込まれます。

ついつい続きが気になって読み進めてしまいました。

結末が気になりはしましたが、できればこの小説が終わって欲しくないとも思いました。

だけど小説のラストはやるせない気持ちになりました、まあ、米澤穂信さんの作品の特徴ではあるのですがやっぱり何かがじわりと浸透してきます。



この小説はネパールが舞台です、そこで出てくる国の現状は日本に住んでいる私たちにとってはどこか他人事でどこまでも対岸の火事だ。

この小説の中でネパールの軍人が主人公の太刀洗に取材を申し込まれ断った時の言葉が印象に残りました。

その軍人は言います。

”恐ろしい映像を見たり、記事を読んだりしたものは言うだろう。考えさせられた、と。そういう娯楽なのだ。ーー中略ーーお前はサーカスの座長だ。お前の書くものはサーカスの出し物だ。我々の王の死は、とっておきのメインイベントというわけだ”

グサ!っときました、ニュースを娯楽のように見ているというのは私も心当たりがあったからです。ゴシップが好きなのもきっとこういう理由も一つあるんだと思います。

人の不幸をどこかエンタテイメントのように見てしまう、正直そんなことないとは言えません。

なのでこの小説の主人公がたどり着いた結論には心打たれました。

どんな結論にいたったかはネタバレになるので言えませんがこういった難しい問題に答えを出してくれた事は嬉しかったです、他の作家さんだと結構ごまかしたり、答えを読者にゆだねてみたりしたりするので、凄いと思います。

内容が気になる方はぜひ読んでみてください。

それから先ほども書きましたが「白ゆき姫殺人事件」も合わせて読んでみて下さい。








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「白ゆき姫殺人事件」湊かなえ・作

いや〜ものすごく気分の悪くなる話でした(褒めてます)

本っ当に、嫌やーな気持ちになります、それなのに一度読み始めると止まらなくなります、そしてめちゃくちゃ面白い。

相変わらず湊かなえさんの小説は毎回嫌な気持ちになります、そしてハズレなしです。

凄いですよね、色々本を読んでいると同じ作家さんでも、あれ?これあんまり気が乗らなかったのかな?みたいな作品があったりするのに。

まあ、湊かなえさんの作品はそこまで沢山読めてないので全部凄いのかはわかってませんが・・・なんせ読んだらもれなく面白いけど、絶対嫌な気持ちになるんですから。

今の所読んだのはこれを含めて四冊だけです。

精神的ダメージが大きいので読んだ後絶対に半年位は間を置かないと読めないのです。湊かなえさんの作品は一応ミステリーというジャンルなのですが、私にとってはホラーと言っても過言ではない。

今回の話は、化粧品会社の美人社員が黒こげの遺体で発見され。そこへひょんなことから事件の糸口を掴んだ週刊雑誌のフリー記者、赤星が独自に調査を始める。人々への聞き込みの結果、浮かび上がってきたのは行方不明になった被害者の同僚。

果たして彼女は犯人なのか。といったお話です。

この話の怖い所は、憶測だけです語られる噂話。そしてそれがネットや雑誌で発表されまたさらに加熱して憶測を呼ぶ。小さな悪意がドラゴンボールの悟空が作る元気玉みたいに沢山集まって事態はどんどん悪化して行くのです。
そこらへんは映画にもなっているのでご存知の方も多いと思います。
疑われた人間はあっという間にプライベートを暴かれて周りの人間の勝手な印象だけですその人がどんな人間なのかが語られる。

改めてネットや噂って恐ろしいなと思いました。

そしてこの本を読んで思い出したのはあのベッキーの不倫スキャンダルです。

週刊誌に出た途端ベッキーの関係者と名乗る人達が語るベッキーの別の顔。

スタッフに態度悪いとか、芸人さんを片っ端から食ってるとか、本当かどうかはわかりませんがそんな話がネットで沢山語られてました。

結構酷いことが平気で書かれています。

それにベッキーの言った事とかやった事が本当であれ嘘であれ、プライベートな事をこんなに晒していあのか?と思う。

もし自分の立場だったらと思うと正直、嫌だ。

しかし!

そんな綺麗事を言っていますが、わたくし芸能人のゴシップを見るのは結構好きなんです!

ゴシップ番組は見れるときは見てますし、ネットも何かしらの芸能ニュースも毎日チェックしてます。

今更感も有りますが塩谷瞬の二股騒動とか爆笑したし愛之助さんの別れた別れてないの騒動は結構ハラハラして見てました、芸能人じゃなくても小保方さんのスタップ細胞の騒動とか野々村議員の号泣会見とか何度もニュースで同じ内容でも、ついつい見ちゃいます。

いや、わかっているのです、ベッキーのスキャンダルなんか例え有名人とはいえプライベートなんか私には関係ないし、付き合ってるとか別れたとか知ったところで絶対自分には一生関わることが無い。

それなのに事件と関係無いプライベートなことまで書かれる事もあるし、無責任に騒ぎ立ててきっと本人は困ることもあるでしょう。

それでも昔からこういった事を見るのはやめられないのです。

自分でも疑問なのです、有名人なんだからしょうがない有名税だという人がいますしそういう側面もあるでしょう。

だからと言ってそれでは納得出来ないくらい追い込まれてる人もいたり、STAP細胞事件の時は死人も出ています。笑い事ではありません。

ベッキーの事だって今までもこの先もテレビで見る以外に関わり合いがあるとは思えない、恋愛しようが不倫をしようが私には何の利害も発生しない。それなのにベッキーは全てをなくしてしまいました。

何で見てしまうんでしょうね?

自分でもわからないんです、正直悪趣味だなとは思うんです、基本テレビやネットを見てるだけですが視聴率や検索率には貢献してるので、見てるだけとはいえ私もこの騒動に少しは加担してるんですがそれでも見てしまいます。

凄いなと思うのはネットに書き込みをする人達です。
もちろん自分の意見を書く事は悪い事ではありません色々な意見を読むのは結構面白いので私もよく読んだりします。

例えばamazonのベッキーの出した本のレビュー、もうボロクソです。

よくこんなに思いつくなと思うぐらいみんな工夫を凝らした罵詈雑言をこれでもかと書いています、本当にたまに上手いこと言うな〜!って思うようなレビューもあって面白かったりします。

他にもネットの書き込みはたまに読むのですがこういったことに関わらず、本当にどうしたの?ってくらい感情的に怒っている人とかがいてビックリします。

いや、お前が何かされたわけじゃないやん!と思わず突っ込みたくなるくらい怒っているのです。

特に映画や小説音楽の批評の書き込み読んでるとわかるのですが、文章って性格が出ます。
その作品どこが好きとか嫌いとかそいういう事を率直に書くのはいいのですが、たまに微に入り細に入り事細かに論理的に重箱の隅をつつくようにねちっこーく批判している人がいるのです。しかも自分は冷静で理論的なつもりなのかもしれないのですが明らかに異常ってくらいの文章量で結局何が言いたかったのかよくわからなくなってたりします。

・・・いや今の私の文章も結構何が言いたいかわからなくなってきましたが。

文章を書くって結構エネルギーがいります、本の批評するにしてもその本を何回も読まなければわからないくらいことを書いてます、お前それ逆に大好きやろって思うくらいなのですが。

そのエネルギーはどこから出てきてるんでしょうか。そう思うとその人のバックグラウンドが気になってきます、どう考えてもリアルが充実してなさそうなのは当然として。その人の年齢、性別、職業とかどんなのだろうなと想像すると面白いのです。

大抵ネットでイタズラや脅迫をする人がいう犯行理由はムシャクシャしたとかそんな理由です。ネットというのはあそういう本音を吐露としては最適な場所です。

そういえばベッキーの批判をしているのは夫がいる主婦が多いそうです、おそらく自分の事を重ねて怒っているんだと思います。

ネットの書き込みって大抵は匿名です、だからこそ本音がよく出るのだと思います。

今回、紹介する本、「白ゆき姫殺人事件」は事件関係者にインタビューした文章や週刊誌やネットに書かれた物で構成された小説です。

小説の三分の二は本人も含めて容疑者の事を証言している文章なのですが、沢山の人が1人の事を語っているのに、聞けば聞くほどその人物がどんな人物なのかはわからなくなってしまいます。

色々な憶測が重ねられてまさに、今のベッキーちゃんのようにどんな人物だったのかわからなくなってしまいます。

しかし逆にそれに答えている人の性格はクッキリ浮き彫りになるんですよね、しかも嫌な感じに。

湊さんお得意のあの嫌な感じの文章で(褒めてます)その人の欺瞞とか偽善とか趣味嗜好までわかります。本当にこう言うのが上手いですよね。

結局他人を評価する時人は自分の中にある物差しで計りその人との距離を測るからです。そうすることで自分の事も表に出てしまうのです。

ネットもそういう所があります。

ネットってなんでも見れて何でも調べられます、でもなんでも調べられるからこそ、それを使う人の好みや本音、考えている事がクッキリ出ます。

大抵の人は自分のパソコンや携帯電話の中身は見られたくないはず。

私も、パソコンのお気に入りとかアマゾンのページは他人は絶対見られたくないです(笑)

まるで鏡みたいです。

そういえば、童話の「白雪姫」にも鏡が出てきます、悪い魔女がこの世で一番美しいのは誰と魔法の鏡に聞いてそこから白雪姫の名前が出てお話が展開します。

よく考えれば美しいなんてかなり相対的な物だし魔法の鏡が言ったからと言うだけの根拠でそれを信じて人を殺すなんて恐ろしいことです。

そう思うとこの小説のネットは魔法の鏡のメタファーなのかもしれません。

小説のなかでは白ゆきは石鹸の名前としてだけの意味ですが、なるほどそう思うと符合する所は沢山あります。

みんな、根拠の無いネットの情報に飛びつきそれを信じしかも、そうだと思う、とかそう見えた、とかの主観で語られている事だけで容疑者を断定してしまうのです。

そういえば小説に出てくる登場人物の人数は白雪姫に出てくる登場人物の人数とほぼ一緒です。

そう考えると私はネットで世間を見ているつもりで自分をじっと見ているだけのとんだナルシスト野郎だということになります。

ああ、嫌だ!だから湊かなえさんの小説は嫌なんです、こういう気付きたくない事まで気付いてしまって余計に嫌な気分になるのです。

きっと私がゴシップが好きなのも美形のリア充が不幸になっているのを見てざまぁって心のどこかで思って喜んでるだと思います。

ああ、本当に嫌な事に気がついてしまった!

そんな嫌な自分に気がつく本「白ゆき姫殺人事件」お勧めです。

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「シャーロック・ホームズの不均衡」 似鳥鶏・作

ミステリの王道といえば。

人が謎の死をとげる。どうやら殺されたようだ、しかし密室だったり全員にアリバイがあったりと誰が犯人かわからない。迷宮入しそうなところに颯爽と探偵が現れ、容疑者達を集めてさてと言い、入り組んだ謎を解く。

これがいわゆるよくあるミステリである。

しかし、現実問題そんな事は実際には滅多に起こらない。

現実は探偵は人の浮気や素行を調べるだけの職業だし、それに日本の警察は優秀だ、最先端技術で全てお見通し。「科捜研の女」とか見ると感心します。

それに人を殺すなんてかなり精神的にエネルギーがいる、それなのにそんな冷静にミステリーによくあるトリックなんて思いつくだろうか。

よしんば思いついてもそう簡単に成功するとは思えない、イレギュラーな事が起こるだろうし、それがどうにかなったとしても人を殺害しながら予定通りにいくとは思えない。

なかなか難しいと思います。

まあ、ミステリはエンターテイメントなのでそれはそれでいいのですが。

この本は、両親を殺人事件で亡くした天野直人・七海の兄妹が主人公。その二人がある事件に巻き込まれ。そこで名探偵の遺伝子の事を知る。名探偵の遺伝子とは、それを持つ者はその推理力で困難な問題も解決できるため世界経済の鍵を握る存在として求められているのだ。名探偵の遺伝子は世界中で求められ大きな国の諜報機関に狙われている。諜報機関は違法な方法でその名探偵の遺伝子を持つ人間を誘拐している。その諜報機関はその名探偵の遺伝子を探すためにわざと解決困難な事件を起こしているのだ、なので主人公二人はそれを阻止するために事件が起きると駆けつけて名探偵の遺伝子を持つ者より先に解決しなければならないのだ。
二人は命を狙われ危険な目に遭いながらもなんとか事件を解決していくことになる・・・

簡単に言うとこの本は小説にしかありえないような状況、名探偵が必要な状況をわざと作り、本当によくあるミステリみたいに事件を解決しなければならない。

しかも、世界情勢も結構取り入れてて世界観もしっかりしているので読んでてもストレス無く読めます。

ここら辺で納得出来ないと小説を読むのってしんどくなるものです。

しかしこの小説はストーリーの流れが自然でリアリティがあって、ありえなさそうなミステリ小説的な状況になっても納得がいく、スリルもあるのでミステリとスパイ映画を足して2で割ったような感じで良く考えてあるなと思って面白かったです。

後、この小説の作家さん似鳥鶏さんの本は初めて読むのですが、脇役のキャラや間に挟まれる雑学なのかもよくわからない話やネタのセンスが独特で面白いです。

結構微妙ですごく困惑するんですが、読んでいくと癖になってもっと読みたくなってきました。

この話はシリーズになりそうなので続きも是非読みたい。

気になった方は是非読んで見て下さい。






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