本とTシャツと私~クラフトワークスKyotoより愛をこめて~

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「ガソリン生活」 伊坂幸太郎・作

私の部屋にはまだ読んでない本の山、積ん読の山があります、かなりの山でもう一生踏破はできないのではないかと、半場諦めています。なんせ読む端からまた新たな本を買ってしまうので全然山が崩れないのです。

さすがにまずいと思ってたまに整理してます、これから先、多分読まないだろうなと思う本とか、なんで買ったか思い出せない本なんかは捨ててるんですがなかなか減りません。

でも、私は買うのをやめません!なぜならそこに本があるから!

というわけで、山になっている本の中から、最近買ったけど読まずに溜まってきた、伊坂幸太郎さんの本の山を片付けようかと思います。

題して「伊坂幸太郎祭!」

伊坂さんの本は大抵どれも面白いので後でゆっくり読もうと思って置いておくのですが、いつか読もうはいつまでも読まないになってしまいがちなので、溜まりに溜まってしまってました。

なので、今回から伊坂幸太郎祭りを開催したいと思います。

因みに溜まってた本はこちら、「ガソリン生活」「PK」「残り全部バケーション」「バイバイ、ブラックバード」「首折り男のための協奏曲」それからエッセイ集の「仙台ぐらし」です。

まあこれだけ読んでもまさに氷山の一角といったところなのですが、本の山が減ったら減ったでなんか寂しくなってまた買ってしまうので、あんまり意味はないんですよね(笑)

というわけで今回読んだのは、「ガソリン生活」です。

この本はある一家の車、緑色のデミオが主人公です、車の視点で家族が巻き込まれるある事件を書き出されています。ストーリーは、ある日、偶然有名な女優を車に乗せた所から色々な事件が巻き起こる、それを車という特殊な視点から書かれています、とても面白かったです。

車達がおしゃべりするので、さしずめ、大人向けの機関車トーマスといった感じです、もちろん起こる事件は大人向けの社会派な内容です。

メディアの問題、インターネットの恐ろしさ、夫婦間のDVやモラルハラスメントの問題なんかを取り上げています。

新聞で連載していた所為か最初は少し冗長に感じましたが、読んでいく内になれますしのんびりした車達の会話が面白くて最後の方にはもっと読んでいたいなと思います。

そう、車がかわいいんです、主人公の緑のデミオもそうですが車達は基本的にけなげで優しい、ご主人様が乗ってくれると嬉しいし少しでも車に傷が付くと捨てられるのではないかと怯えるんです。

車の世界にも色々あって、車輪の数は重要らしく車輪が二つしかない自転車やバイクは知能が低いのか会話ができないのです。ちなみに車どうしは会話しまくり、どちらかというと噂話しが大好きで、人間の知らないこともよく知っています。
逆に車輪の数が多い列車や電車は尊敬されていて踏切の先頭に立って貨物車の数を数えるといい事があるとしんじられています。飛行機に関しては謎で、まず車輪の数がわからないし喋った事のある車がいないのでわからないのです。

こういった人間以外が主人公の話は読む方にとっては面白いですが、書く方にとっては大変だろうなと思います、なんせ全然人間とは感じ方も視点も違うので想像ですべて世界を違和感無く、作り上げないといけないのです。

そう言う意味でこの本は本当に自然に物語に入れて楽しめます、こういう物が主人公の本はたまに面白かったのは宮部みゆきの「長い長い殺人」がおススメです、こちらは財布が語り手になって物語が進みます。

たまには人間とは違う物になった気分になってみてはいかがでしょうか?お勧めです。



ガソリン生活ガソリン生活
(2013/03/07)
伊坂 幸太郎

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「双頭の性」 高橋一起・作

渋谷区で同性パートナーシップ条例が議会に提出されたというニュースがありました。

このニーュスを見て、そういえば積読していた本の山に、こんな本があったな~と思い出したのでこの本を積読の山から掘り起こして読んでみました。

この本は高橋一起・作「双頭の性」という本で、ストーリーは、性転換により女になったはずが、老齢により今や性別さえさだかではない主人公・薫。ある日、同じくゲイである友人・アコが手紙を遺して焼身自殺をした。「葬式のかわりに、森のテラスで午餐を開いてほしい」。そして指定された料理は彼らの自殺方法を暗示していた・・・。

性同一性障害の主人公と同じ性同一性障害の周りの友人たちの、老いて世間から爪はじきに会い追いつめられた状況を書きつつ、ミステリー要素も含む小説になってます。

社会的な問題も扱いつつミステリー要素もあり純文学のようなテイストもありで、なかなか無い感じで面白かったです。

読んでわかったのですが、この小説の登場人物は性同一性障害でありゲイとはまた違うんだという事です、ゲイはたとえば男性なら男性のままで同じ性の男性が好きなのであり、性同一性障害は体と心の性が一致してない人のことなのです。

まあ渋谷区の同性パートナーシップ条例はゲイの方たちも性同一性障害の方達も含むんだとは思いますが。

この小説は2005年に出版されていて、あとがきにはこの本を書くのに、20年かかったと書いてありました。

こんなに時間がたっているのに法的拘束力のない条例しか決まっていないいっていうのは遅すぎる気がします。

日本はアメリカのように宗教的な障害もないし江戸時代は盛んだったらしいので、なんでなんだろうと思っていたのですが。

今回、同性パートナーシップ条例の事をネットで調べてみたら、結構反対意見もあったのでびっくりしました。

ホモきもいとかの意見は論外としても、多かったのは少子化を助長するとかっていう意見でした。

こういう意見を出す人は想像力が無いのでしょうか?これは同性愛者の人に異性と結婚して子供を産めと言っているでしょうか?これは女は産む機械だと言った政治家と同じぐらいひどい事です。

それとも、私が想像もつかない、風が吹いたら桶屋が儲かる的な遠大な仕組みがあるのでしょうか?

そもそも、少子化を問題にするならもっと他に非難すべき政策があると思います。

正直、無理やりこじつけて反対しているようにも見えます。

そういえば昔読んだ本で、ラマチャンドランの「脳の中の幽霊」という本があるのですが。

この本は今で言う脳科学の本で、手や足を失ったのにその無くなった手や足がまだあるかのように感じる現象、「幻肢」の研究成果を書いた本です。

そこには色々な実験をされているのが書かれているのですが、その中の一つの実験で、ゲイの人たちを嫌悪する所謂ホモフォビアという人達とゲイに対してなにも思って無い人達をあつめて、潜在的にゲイの素質があるかどうかの実験をしたところ、ゲイに対してなにも思って無い人達に比べて、ホモフォビアの人達の方がゲイの素質がある確率が高かったそうです。

ちなみに集められた人達は自分ではゲイだとは思ってないそうです。

この実験の結論は、人間の脳とは都合の悪い事やアイデンティティの崩壊の危険がある時に自分を護るために脳が勝手に判断して記憶の改ざんを行うといったもので、ホモフォビアの人達がゲイを攻撃するのは自分はゲイとは違うんだという証明のためにやっているのではないかとのことです。

だから同性愛者を非難して攻撃する人達はもしかしたら攻撃する事で自分を護ろうとしている可哀想な人達なのかもしれないなとも思いました、まあだからと言って人を攻撃してもいい理由にはならないですけどね。

この「双頭の性」という本には性同一性障害の人達の苦悩が書かれています、ヘテロセクシャルの私には完全には理解出来ないし、気持ちはわかるよとは軽々しくいえません、きっと言葉にできないご苦労や悩みがあるのだと思います。

そして、この小説にこめられたもう一つのテーマに老いというのがあります、少子高齢化が問題になっている昨今では、これは他人事として見る事は出来ないしゲイや性同一性障害者じゃなくても問題になってくるのだと思いました。

それら考える上で是非この本を読んでみて欲しいと思いました。



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テーマ:考えさせられる本 - ジャンル:本・雑誌

「書くことについて」 スティーヴン・キング・作 「冲方丁のライトノベルの書き方講座」 冲方丁・作

誤解しないでいただきたいのですが、私は小説を書こうとか思ってはいません。

よく本を読んでいるので、たまに「小説書いたりするの?」とか聞かれるがそんなことはありません。

こんな本を読んでおいてあまり説得力は無いですが、基本的に私にとって読書は趣味であり暇つぶしであり最高の娯楽なのです。

正直もし、仕事にでもなったら読むのも楽しく無くなり、小説自体を嫌いになりそうなのでできればしたくない。まあ、書けもしませんが(笑)

学生のころから作文は一番苦手で嫌いでした、読書感想文も気が重かったですし、このブログを読んでいただければ、文章があまり上手くない事もわかっていただけると思います。

最初のブログよりは、手慣れてはきている気はしますが、それでも毎回絞り出すように書いています。

「書くことについて」でスティーヴン・キングが書いていたのですが、文章を書くにはある種のリズム感が必要だと言っていました、なるほど確かに私は歌や音楽を聴くことは好きですが歌ったり演奏する事は苦手で、私にとってカラオケ店は拷問部屋と変わりが無いです。

頭の中では上手い事歌えてるつもりなんですが、実際に歌ってみるとなんか変な雑音が聞こえる(笑)

文章も頭で考えている時は上手い具合にまとまっているのに実際に書いてみると支離滅裂なものになってしまう、もしくは何も出てこない事が良くあります。

小説を読むのはあんなに簡単なのに文章を書くとなるとなんでこんなに難しいんでしょうね?

読んだのはまず、「冲方丁のライトノベルの書き方講座」です、好きな作家さんだったので、取りあえず買って置いてたので読んでみたら、冲方丁さんの小説の中でも一番好きな「マルドゥック・スクランブル」がどういう経緯で書かれたのかとか、アイデアメモのような物も本にのせられていて面白かったので、似た本を探したところ、これまた好きな作家の一人であるスティーヴン・キングが書いた「書くことについて」を見つけたので読んでみました。

こちらも以前読んで面白かった「ミザリー」の書かれた経緯や切っ掛けや最初は違う結末だったとかのエピソードが書かれていて凄く面白かったです。

スティーヴン・キング・作の方は前半は回想録のようなもので、小説を書き始めたきっかけやどういう経緯でデビューしたのかとか、読み物としてもとても面白かったです。

後半は具体的な文章の書き方や練習のしかたがかかれています、「冲方丁のライトノベルの書き方講座」でも書かれているのですが、既存の小説をまる写しするのは共通して有効な文章の練習方法のようです。

面白いのは、あとの練習方法や書き進め方は違いがあるというところですね。

「冲方丁のライトノベルの書き方講座」はタイトルどおりライトノベルの書き方で、まあだからといって大きな違いがあるわけではないのですが、ここでは、よくある質問に答えたり、冲方さんの小説の書き方や進め方を紹介しています。

冲方さんは設定やプロットをしっかり作ってから進めましょうと書いてあるのに対し、スティーヴン・キングは設定をきめたらとりあえず書け、プロットはなくてもいい、と書いています。

まあ、ライトノベルとホラー小説ならではの違いなのかもしれませんが、スティーヴン・キングは「ストーリーとは地面に埋まっている化石みたいなものですでに出来上がっていて、小説を書くとはそれを掘り起こす作業が大切なのだ」と書いています・・・漠然としてます、最終的には「後は直感にまかせて、書いていくだけだ!」と締めています、直感って・・・それが一番難しい気がしますが・・・・

そういえば彫刻家のミケランジェロも「私は石に埋まっているものを掘り出しているだけだ」みたいな事を言っていた気がします、天才は言うことが違いますな。

あと、驚いたのは一回書いた後も何回も書き直ししなけれならない所です、削ったり足したり2次稿4次稿は当たり前みたいです。

今ならパソコンで直すのも楽でしょうが手書きやタイプライターの時代はもっと大変だったろうな、と思いました。

「冲方丁のライトノベルの書き方講座」にはもう少し具体的に書き進め方を紹介してます。

大事なのは起承転結、キャラクターは被らないように作る、プロットと設定をちゃんと作る。かなり理論的に説明しています。勿論それをすれば絶対上手く書けるというわけではないですが、これを守ればある程度の話は書けそうではあります。

二冊の本に共通して言っているのはとりあえず書けるだけ本数、小説を書けという事です、批判するようなことを言われて辞めるようならそれまでだというようなことも書いてありました。

厳しいですね~(⌒-⌒; )まあ、二冊とも本気で作家になりたい人に向けて書かれているので当たり前かもしれませんが・・・

どちらの本も面白かったですがスティーヴン・キングの「書くことについて」は読み物としても面白く、特に奥さんとのエピソードは素敵で、愛し合ってるんだな~というのがよくわかります、ラブラブです、ご馳走さまでしたって感じです。おすすめです。

これを読んで作家になりたいとは思いませんでしたが、ちょっと小説を書いてみようかなとは思いました。




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