本とTシャツと私~クラフトワークスKyotoより愛をこめて~

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「有頂天家族 二代目の帰朝」 森見登美彦・作

7年半

7年半です、やっと「有頂天家族」の第二巻がでました。

長かった~(´Д` )「有頂天家族」が出た後、森見さんは体調を崩されたらしく長期休暇に入ってしまわれ、もうほとんど続編は無いのではと思っていました。

でも、出た!やったね!☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

正直読んだのが、前過ぎて内容がどんなんだったかもよく思い出せませんでした。

ぼんやり思い出せたのは、京都が舞台だということと狸と天狗が出てくるということぐらいです、もうほとんど思い出せてないのと一緒です。(笑)

しかし、これから読むと仰る方もおられるでしょう!ご安心下さい、読んでみましたが流石に、7年半も間が空いているのでちょいちょい前回の出来事を補足してくれているので大丈夫、しかも本に付いていた小冊子に前回のあらすじが書いてあるのでもう安心です。

ちなみに書いてあった内容はーーー

「面白きことは良きことなり!」が口癖の矢三郎は、狸の名門・下鴨家の三男。宿敵・夷川家が幅を利かせる京都の街を、一族の誇りをかけて、兄弟たちと駆け回る。
だか、家族はみんなへなちょこで、ライバル狸は底意地悪く、矢三郎が慕う天狗は落ちぶれて人間の美女にうつつをぬかす。
世紀の大騒動をふわふわの愛で包む、傑作・毛玉ファンタジー!

こんな感じです。

そして今回「有頂天家族 二代目の朝帰」のあらすじはーーー

主人公の狸、矢三郎は今日も落ちぶれた天狗の世話にツチノコ探し、ライバル狸との喧嘩で兄弟たちと京都の街を駆け回る、新たに出奔していた如意ヶ嶽薬師坊の二代目が帰ってきた!矢三郎は「面白きことは良きことなり!」と言いながら大騒動に巻き込まれて行く。

ほとんど一緒です!(笑)

違うのは二代目が帰って来るというところ位。

でもいいんです、この本の面白さはストーリーではないんです、いやストーリーも面白いですけどね、やっぱりこの独特の文体やテンポのいい文章、個性的なオノマトペ、森見ワールドといっても過言ではない独自の理論。

これが読みたいがために森見さんの本を読んでいると言っても過言ではないのです。

そして今回、注目すべきなのは海星ちゃんです!!

海星ちゃんかわいい!海星ちゃんけなげ!海星ちゃんぷりちー!

(*´д`*)ハァハァ、かわいい、もふもふしたい、ぺろぺろしたい。

はっ∑(゚Д゚)、すいません少し興奮してしまいました。

海星ちゃんとは主人公の矢三郎の元婚約者で狸界一かわいい狸です(矢三郎主観)、前回の「有頂天家族」にも少し出てきてました、主人公の前には一度も姿を見せないという不思議なキャラクターで、主人公の矢三郎に会うといつも悪態を付いてしまうという何ともツンデレかわいい狸なのです。

仲の悪い家同士なのでちょっとしたわだかまりがあったりするのですが、そこらへんがまたハラハラして面白いのです。

今回は特に海星ちゃんの出番が多いです、前から気になっていたものの、今回の「二代目の帰朝」でかわいさ爆発でした。

おりあえず海星ちゃんのかわいさを愛でる、この本を読む時はこれが一番重要と言っても過言ではないでしょう。

海星ちゃんかわいい!海星ちゃんけなげ!海星ちゃんプリチー!大事な事なので二回言いました。

他にももいろん素敵なキャラはもりだくさんです、毛深い兄弟たちに、自己中心的な天狗、狸鍋が大好きな金曜倶楽部の面々。

今回は特に恋の話が多かった気がします、この先主人公と海星ちゃんがどうなるのかすごく楽しみ。運命の赤い毛はどこにつながっているのか!

そうです実はこの本は三部作になるらしく(知らなかった…)狸と天狗と人間のうごうごした(森見さん的表現)物語はまだまだ続くみたいです。

次回はどうなるのか、帰ってきた二代目と弁天の行く末は、赤玉先生は、そして狸たちはどうなっていくのか。

しかし今回が7年半ですからね、次回はいつになるのやらといった感じですが・・・(~_~;)

そういえばこの本を読んでいて気が付いたんですが、最近、京都は異常気象で川が氾濫したりが続いてます、実は案外狸や天狗が暴れているからなのかもしれないと思うとちょっと面白いなと思いました。




有頂天家族 二代目の帰朝有頂天家族 二代目の帰朝
(2015/02/26)
森見 登美彦

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「依頼人は死んだ」 若竹七海・作


 「おばけが出るとでもいうの?」
 「そんなものを感知する能力はないし、死んじゃってるなら怖くない。私が怖いのは生きてる人間だけよ」

 ―「依頼人は死んだ」本文より抜粋―




怖いのは生きてる人間、この小説はこの言葉をまさに説明したと言っていい小説です。

この小説は「依頼人は死んだ」若竹七海・作でジャンルはミステリーではありますがどちらかというとホラー色の方が強い小説です。

もちろんおばけなどは出てきませんが、何より人間の底なしの悪意が余すことなく書かれていて、とっても嫌な気持ちになれます(笑)

書かれている登場人物もあ~こうゆう嫌な人いるよな~と思う人物が山ほど出てきて嫌な気分に拍車をかけてきます。

よくこんなにいろんなタイプの嫌な人を書けるな~と思います。

この小説は若竹七海さんの小説のなかでも葉村晶シリーズの2作品目の小説です、短編連作になってます。

淡々としていてそれでいてテンポよく進んで行くので読みやすく、短編なのでちょっとした時間で読めるので比較的すぐ読めました、でも内容が残酷だったりグロかったりで決して爽やかな気持ちにはならないのですが、面白いので読むのをやめられず、蟻地獄にはまった蟻みたいな気持ちになりました。

この感じは湊かなえさんの小説とよく似ている気がします、文章とか雰囲気もスタイルも違うのですが人間の残酷なところ世の中の非情な事、読み手の心をえぐってくるところが似ている気がします。最後には本当に嫌な気持ちになるのはわかっているのに読んでしまう。(笑)そこも似ています。

若竹七海さんの小説は他の本も残酷で今回の「依頼人は死んだ」も安定の残酷さ、七海さんマジパネェっす。

主人公は葉村晶いろんな仕事を渡り歩いていていまは探偵事務所で人探しや浮気捜査をしている女性です、性格はサバサバしていて男っぽく、一度気になったことは徹底的に調べないと気が済まない。そんな女探偵が色々な事件に遭遇していくといった話です。

本当に残酷で陰鬱で嫌な気持ちになるのにまた読みたくなるのは、主人公の葉村晶がなにがあっても揺らがず凛としていて、いつも酷い目に合うのにそれでも立ち向かっていく姿が恰好いいからだと思います。


もちろん文章も内容もいいのですが、葉村晶が小気味いセリフで事件を解決していくのをもっと読みたいと思ってしまうのです。

葉村晶シリーズは「プレゼント」という小説が最初で中公文庫から出ていて今回は文春文庫から出ています。

このシリーズは他にも「悪いうさぎ」と「さよならの手口」という本が出ています、実は「悪いうさぎ」も持っていたので勢いでそれ今、読んでます。

こちらは長編で簡単な家出少女の依頼から次第に殺人にまで発展するような大きな事件に巻き込まれる、といった話です。

こちらも、面白い・・・正直、ブログとか書いてる場合じゃないんです、続きが気になって気になって・・・(>_<)今回の感想は手抜きっぽいな~と思われた方、当たりです。

えっ!∑(゚Д゚)そんな変わり無いって?

いやいやいつもはもっと頑張って書いてますよ・・・orz

いや・・・うん・・・頑張ります・・・

今、ちょっとでも読んだら止められないので我慢してます(笑)、ちょうど小説の真ん中あたりで面白くなってるんです、家出娘が家に押し掛けてきたりオネエ言葉をしゃべる大家さんと押し問答したり、カオス!(笑)そんなわけで寝る前に読むのも危険!今日朝は本読んでて危うく仕事、遅刻するところでした(笑)

そんなわけで落ち着かないので今回はこれで終わり(笑)

さあ!続き読むぞ~!!




依頼人は死んだ (文春文庫)依頼人は死んだ (文春文庫)
(2003/06)
若竹 七海

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悪いうさぎ (文春文庫)悪いうさぎ (文春文庫)
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「冷たい密室と博士たち」 森博嗣・作

世の中には二通りの人間がいる、好きな食べ物を先に食べる人間と後に残しておく人間である。

私はどちらかというと後者の人間です。

美味しいくて好きなものは後でゆっくり食べたい人なのです。

本を読むときもそれは適応されていて、この本は確実に面白いとわかった本は買っても読まずに置いておく癖があります。

まずいことに本は食べ物と違って腐らないので面白いと見込んで買いこんだ、読んでない本が山のように積みあがっているのが今の状況です(笑)

しかも、いつか読むという根拠のない自信により読んでない本の山は今も増え続けて部屋を圧迫しています。(笑)

私の中では美味しい本兼保存食として認定しています

という訳で今回読んだ本はそんな溜め込んでいた美味しい本兼保存食は森博嗣・作「冷たい密室と博士たち」です。

簡単に面白い本と書きましたが、食べ物と違って本は面白いかどうかは読んでみないとわかりません。

長年の経験からタイトルのつけ方やペンネームのつけ方で合いそうかある程度は当たりをつけれるようになりましたが、それでも外すことはあります。

同じ作家でもデビュー作は面白かったけど次回作は外れで、そのまま消えていった作家さんは沢山います。

作品が面白いかどうかは一回読めばわかりますが今後もこの作家さんの作品を読み続け面白いかどうかの判断は最低三冊は読まないとわからないのです。

そんな訳で私による私のための独断と偏見で勝手に保存食として認定したのが作家・森博嗣なのである!

森博嗣ファンならわかると思いますが今後取り上げた本「冷たい密室と博士たち」は「すべてがFになる」のシリーズの第二作品であります、もちろん「すべてがFになる」は読めてます、順番に読めよと思われるかもしれませんがのんびりしてたら「四季シリーズ」が出てほかにも「スカイクロラ」も面白かったからそっちに夢中になり、この時点で他の本も面白いのは確定したのでそのまま保存食として認定され、何年も積ん読状態に・・・(~_~;)

森先生ごめんなさい・・・

最近ドラマ化されて思い出し、久しぶりに読みたくなって今回読みました。

ちなみにドラマは見てません・・・(;一_一)いや俳優さんのイメージが合わないとかそういう文句があるわけではなく!たまたま、そう!たまたま!時間が合わなかったから見なかったのです、綾野剛が顔は確かにイメージと合うけど年齢のイメージが合わないだろう・・・とかそんなん思ってません!

まあ見てないのでなんとも言えませんが面白かったんでしょう!評判は今ひとつで、あ~見なくて良かった~とか思ってませんよ!


ドラマの話はこれくらいにしておいて、今回読んだ「冷たい密室と博士たち」は美味しい保存食としては期待通りの面白さでした。

私の目に狂いなし!(ドヤ顔)

この小説は本格ミステリーで先ほども書いた通り「すべてがFになる」の二作品目のS&Mシリーズの「冷たい密室と博士たち」です。

ストーリーは同僚の喜多助教授の誘いで、大学の工学部、低温室を訪ねた犀川助教授と西之園萌絵はそこで奇妙な密室殺人事件に遭遇する。

探偵役は犀川助教授でワトソン役は西之園萌絵、今回はこの2人の関係もちょっと進んでドキドキの展開もあり、まあ本当にちょっとですが。(~_~;)

森先生のミステリーは本格ミステリーなのに人物の心理描写もしっかり掘り下げて書かれていて、ミステリーとしては少し異色な感じです。

でもそこが良い所で、それがあるおかげでこの小説は深みを持ち、よりリアリティーを感じられます。

犀川先生は天才で感情表現が人より少ないですが殺人にはショックで動揺するし前回の殺人事件も未だに引きずっていてとても人間臭いです。

でも考えてみたら実際に普通に生活していたら人が殺されるなんてめったにないことですしなにも思わず殺人の方法を推理するなんてかなり頭がおかしくないと出来ない事です。

そう思うとコナン君とか金田一少年はかなりやばい人たちのような気がしてきました。(笑)2人とも学生なのに毎週のように殺人事件に巻き込まれてるのに普通に暮らしてるし・・・・(笑)

まあなにはともあれ、できれば殺人事件にはあまり関わりたくなかった犀川先生でしたが、お転婆で好奇心旺盛な西之園萌絵に引っ張られて事件に関わって行くといった感じに進みます。

トリックは素晴らしかったです、一応私も考えてみたんですが全くわからず・・・寝る前に考えたのも悪かった、気が付いたら寝てて、朝でした。

・・・・う~んトリックは・・・ZZZ・・・・っは!朝!(笑)

不眠症の人にもお勧め。





冷たい密室と博士たち (講談社文庫)冷たい密室と博士たち (講談社文庫)
(1999/03/12)
森 博嗣

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テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

「天使」 佐藤亜紀・作

本を読むことは物を食べることと良く似ている気がします。

たとえば、ライトノベルなんかはお手軽に食べられるがたいしておいしくないファストフードみたいです、安くて速い。

ライトノベルも大量生産されていてすぐ読める所が似ている、それから恋愛小説は甘いお菓子、どちらも女の子が大好きです、私も好きだけど読み過ぎると胸焼けしてきます(ーー;)

同じ素材を使っても作り手が違えば美味しさも大分変わってきたりします、そこらへんもよく似てる気がします。

その例えでいけば今回紹介する本、佐藤亜紀・作「天使」は老舗の一流フランス料理店のフルコースを食べたかのような了読感がありました。

実際にフランス料理のフルコースは食べたことないんですけどね(笑)おそらくこんな感じだろうな~という想像ですが・・・

文章は重厚だけど繊細、淡々としているようでいて行間からは匂い立つような激情がかんじられる。ともすれば読みにくいとも思えるくらい。

無駄な文章が削ぎ落とされていて、ともすれば意味のわからない所も出てくる、最終的には解るのですが注意して読まないと理解出来ないような書き方で、読む方にも一種のテーブルマナーのような技量を要求してきます。

一種の緊張感も感じながら、それでも最後のデザートまでバランスよく、あっという間に食べさせられました。

大変満足です。

佐藤亜紀・作「天使」は第一次世界大戦下のヨーロッパが舞台、ある特殊な能力を持つジョルジュという少年が異能者たちを集めた諜報組織で訓練を受け、徐々に戦争に巻き込まれていくという話です。アクションも恋愛もあり。

古い洋書のような文体で歴史書のようなストーリーの中にSF小説のような超能力という要素が合わさっていて、ジャンルを何かと問われても、どんなジャンルにも当てはまりそうにないです。

超能力と歴史物というと、ともすればライトノベルや漫画みたいになりそうだけどこの本はそんな雰囲気は全くなく、むしろ純文学のような文章で超能力がさも当たり前かの様に書き出されていて、あまりのリアリティーに、実際にこんな人たちが居たんじゃないかと読みながら信じかけてしまいました。

独特な世界観なのにそれになんの違和感も感じさせず、なおかつまるで本当にあった事のように世界が作り出されていて、すんなりこの世界に入れるのです。

文章もポール・オースターか古いロシア文学みたいなのに読みにくい訳でもなく、でもちょっとでも気を抜くと置いていかれる難解さもありで、読んだ後はちょっと疲れてしまいました。

でも、本を読んだー!って感じを十分に味わえる素晴らしい本でした(≧∇≦)

佐藤亜紀さんの小説は今回初めて読んだのですが、他の本も読んでみたいと思いました、しかも「天使」には続編の「雲雀」という本も出ているみたいなのでそれは絶対に読みたいと思います。



天使 (文春文庫)天使 (文春文庫)
(2005/01)
佐藤 亜紀

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