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チェラブ 英国情報局秘密組織 Mission9クラッシュ ロバート・マカモア・作

注意! この本は児童書です。

作者のロバート・マカモアは元私立探偵で、本嫌いの甥っ子のためにこの本を書いたそうです。

この小説を簡単に説明すると、“007の子供バージョン”といった所です。

子供がスパイになり活躍する話なので、映画などでやっていた「スパイキッズ」や「Mr.インクレディブル」なんかを連想するかもしれません。

しかし、この本は派手な銃撃戦やカーチェイスはあまり無く、かなりリアリティを追及した話です。

ストーリーは、親を無くして肉親は妹だけになったジェームズが、養護施設でスパイ養成施設の"チェラブ"にスカウトされ、そこから厳しい訓練を経て色々なミッションに挑んで行く。そんな話です。

今回紹介するのはシリーズ9作目になる「Mission9 クラッシュ」今回は、大西洋で原因不明の爆発により墜落した飛行機の原因究明。

墜落したのは事故なのか、それともテロなのかーー

上にも書きましたが、この本は、子供がスパイになるという、一見現実ではありえなさそうなお話ですが、かなり現実に則して作られていてリアルな作りになっています、映画みたいに特殊な秘密兵器なんかを出したり、今の科学で出来ないような特殊なスーツを着て闘ったりもしません、地道な訓練と勉強、本人の努力によってスパイになるのです。

チェラブに集められた子供達は両親がいなく親戚とも縁が薄い子供達です、訓練は厳しくて、ミッションも大変ですが、いい成績を残せれば将来はエリートになることを約束されています。

子供がスパイになることの利点は、子供にしか入れない場所に入れること、子供がスパイをしているとは、大抵の大人は考えないだろうということです、大人だけだと警戒されますが子供が居て親子の程を取っているとあまり警戒されないし、容疑者の子供と友達になって、家に遊びに行くなどということもできるのです。

このように児童書とは言えども、設定は普通のスパイ物の小説よりしっかりつくりこまれていて大人が読んでも楽しめる作りになっています。

そして面白いのが。

主人公のジェームズです、根は優しくいい子なのですが一度キレると癇癪を起こし、手がでたり暴言をはいたりします割と社交的ですぐに友達をつくれ、、そしてなにより女好きの女ったらし、

普通の児童書の主人公としてはなかなかいないタイプのキャラクターです。

ミッション毎に可愛い女の子と仲良くなってイチャイチャます、しかも本命の彼女(!)が居るのにです。

ここらへんは007のジェームズ・ボンドばりに大活躍です(笑)

その彼女とも浮気がばれたり、やらせろ、嫌だのの喧嘩を繰り広げたり、一応言っておきますがやらせろの内約はキスとかではありません、ABCでいうとこのCですよ!(ちなみに、ジェームズがチェラブに入った当初は11歳、今回のシリーズでは15歳になりました。)チェラブでは、過去に部員どうしの妊娠事件があり、そういった行為は禁止されているのです。(チェラブでは基本17歳で卒業です)

他にも、ドラックやお酒、頭文字に“コ”の付く避妊具、同性愛者の問題も出てきたりしてます。

ちなみに、このシリーズはイギリスではベストセラーになるほどの人気作です。

なにそれこわい((((;゚Д゚)))))))

イギリスの子供怖いわ~(´Д` )

もう一度言いますが、この本は児童書です!

これを、読むと同じイギリスの児童書「ハリー・ポッター」が平和に感じられます。(笑)


一応言っておきますが、ジェームズは基本的にはいい子なのです、喧嘩や暴言はありますが、決定的に悪いことは基本的にはしない子です、しかもシリーズを重ねるごとに成長して落ち着いていくし、将来はいい男になるのは間違い無しって感じでもあります。

このシリーズは一冊ごとに話が完結しているので割とどれから読んでも楽しめます、私的に一番面白かったと思ったのは、3作目の「Mission3 脱獄」です、

ストーリーは、なかなか尻尾が掴めない容疑者を捕まえるために、その容疑者の子供が捕まっている、日本で言う少年院のような刑務所に潜入し、その子供と仲良くなって脱獄し、親をおびき出そうというミッションです。

果たして外界と隔離された危険な場所でジェームズは無事脱獄できるのか?そして容疑者の情報が掴めるのか?

この話は、正体がバレるかバレないかのスリルととアクションも多いので面白いです。


このように、いかにも児童書らしくないと書きましたが、しかしこの本こそ子供達に読んで欲しいと思う本でもあるのです。

世間にはびこる犯罪や事件がどういった経緯や原因で起こるのか、世の中にはどれだけ危険が潜んでいるのか、大人たちの欺瞞や矛盾、短絡的で無知である事がどれだけ危険であるかということを教えてくれます。

特に関心したのはシリーズ5作目の「Mssion5 マインド・コントロール」

このミッションではあるカルト宗教に潜入して隠された犯罪を付きとめるといった内容なのですが、タイトルにもあるようにこのカルト集団は信者にマインド・コントロールを施して人を欺いていているのです、その方法やどうやったら人はマインド・コントロールされるのかといった事が事細かに書かれているのです。

これを読んで思い出したのは、オウム真理教の事です、ニュースなどで見たオウム真理教のマインド・コントロールの方法とかなり共通点があり、もし信者の人たちがこの事を知っていれば、あんな事件が起こらなかったのではないかと思いました。

勉強ができるだけではだめなのです、世の中の裏側を見ることで学べる事は沢山あり、この本は教科書には載っていない大切な事を教えてくれるんだと思います。

この本が他の児童書とは一線を画すのは、出てくる大人達がよくある児童書のように単純な性格では無い所です、もちろん犯罪者はきちんと逮捕されますが、冷酷な犯罪者が自分の子供には優しかったり、反対に味方側の大人が裏切りに近い事をしたり、単純な勧善懲悪では語られない所です。

作者が甥っ子のためにこの本を書いたのは、こういったことを事も伝えたいと思ったからではないかと思いました。

かなり過激な内容ではありますが、日本でも関係無い話では無いと思うのです、今世間では多様な事件や犯罪が色々起こっています、知らなかったでは済まないことも沢山あるでしょう、この本は子供達に色々な危険や犯罪に対して心の準備ぐらいはさせてくれるような気がします。

英国情報局秘密組織CHERUB(チェラブ)〈Mission9〉クラッシュ英国情報局秘密組織CHERUB(チェラブ)〈Mission9〉クラッシュ
(2013/12)
ロバート マカモア

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